1.耐震診断とは?
住宅が震度6強程度の地震に耐えられるかどうかを判断
します。
地震のときに建物が倒壊するかどうかの判断となる判定
基準を上部構造評点と言います。
1.0未満のものが、耐震改修の対象となります。
上部構造評点 | 判定 |
1.5以上 | 倒壊しない |
1.0以上~1.5未満 | 一応倒壊しない |
0.7以上~1.0未満 | 倒壊する可能性がある |
0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |
上部構造評点= 保有耐力(建築物の現在の耐力)÷ 必要耐力(大地震に耐えるのに必要な耐力)
※この評点が1.0以下であれば、耐震改修の対象となります。
具体的な診断内容について
①天井、小屋裏を見る(筋交いの有無、接合部の状態の確認)
②建物外部を見る(ひびわれ、劣化はあるか?浴室まわりの漏水、建物の不同沈下)
③建物内部を見る(窓枠のゆがみ、建具の立て付け、床の傾き)
④床下を見る(筋交いや基礎の状態を確認)
2.耐震設計とは?
目標とする耐震性能を定め、施工の条件、コスト、工期などから、耐震改修の工法を選定し、目標
とする耐震性能を実現するための設計。
3.耐震改修とは?
①壁の補強
・筋交いの追加
・構造用合板の取付
②金物による接合部の補強
・筋交いへのプレート取付
・ホールダウン金物や+アンカーボルトによる柱の固定
・帯金物の取付
③基礎補強工事
・無筋コンクリート基礎の補強
・ひびへの樹脂注入、鉄筋コンクリート基礎の抱き合わせ
4.バリアフリー化とは?
①手すりの取り付け(転倒防止)
・玄関、廊下、便所、浴室、階段、台所等に設置。
②段差の解消
・玄関、廊下、便所、浴室、居室の各室間の段差をなくす、
スロープの設置や、浴室のかさ上げ等。
③床材の変更
・畳敷きから、フローリングやクッションマット等へ変更
することにより、車いす移動の円滑化をはかる。
浴室床を滑りにくい素材に変更する等。
④ドアの変更
・ドアから引き戸、折り戸等への変更。
・ドアノブをレバー式へ変更する等。
⑤その他
・浴室の床のかさ上げに伴う給排水工事。
・手すり設置に伴う壁下地補強工事。
・床材変更に伴う、下地補強工事。
・ドア交換に伴う、柱、壁の改修工事。
その他、ご不明点はお気軽にお問合せ下さい。